2008年09月05日

OpenID で XRI の i-name を利用してみるテスト

はてなブックマークに登録

以前、OpenID2.0の記事を書きましたが、いまでは、はてなやYahoo、MixiがOpenIDのプロバイダとして対応し利用が広がってきています。 今後も、サービス提供者がユーザの囲い込みを行い、サードパーティのアプリケーションを取り込むためにも、OpenIDの提供は広がっていくと思われます。 しかし、ユーザーがサービスを解約したり、万が一プロバイダ側がサービスを停止すると、それを利用していたアプリケーションも使用できなくなります。 これに対応する方法として、

  1. 自分のサイトにXRDSを記述して認証をDelegateする方法
    サイトのURLがOpenIDのIDになります。
  2. 自分のサイトにXRDSへのリンクを記述する方法
    サイトのURLがOpenIDのIDになります。
  3. OpenID2.0から対応したXRIを利用する方法
    i-nameがOpenIDのIDになります。
があります。3.についてはこれから説明します。

i-nameの登録


i-nameとi-number。 @,=,*

XRIのプロバイダのサービスは日本語のサービスがないため、登録すること自体、まだ敷居が高いかもしれませんが、まず習うより慣れろです。 XRIの仕組みの説明はさておいて、いきなりXRIを登録してみます。

登録先の一覧は以下のリンク先にあります。

今回は、無料で利用できる@freeXRIを利用してみます。 ほかにLinkSafeなどがあります。

有料のサービスの場合、ビジネスに使う場合は$55、個人の場合は$12になります。

XRIにはi-nameとi-numberが登録されます。 i-numberには自動的に一意の16バイトの数字が割り当てられます。再利用されることはありません。 i-nameはユーザーが指定します。

i-nameとi-numberとも、先頭の文字は

  • ビジネスの場合、'@'
または、
  • 個人の場合、`=`
です。有料のサービスの場合、@klab、=KlabTaroなど簡単な文字列で登録できます。

無料のサービスの場合、各サービス提供者ごとに'@または=xxx'(xxxは任意)のi-nameの後ろに*yyyをつけた名前になります。 @foo*barや=foo*barのようになります。

登録

早速、登録してみます。 @freeXRIにアクセスすると、"Welcome to @freeXRI!"のページになります。
画面に従い。

  • "選んで下さい"から適当に選び、*の後に登録したい文字を入力します。
  • パスワードとメールアドレスを入れます。
ボタンをクリックします。
"XRI Wizard" になりますが、後でも同じ画面を開けるので、そのまま"Okey setup my i-name"ボタンを押します。
以上で登録は終了です。やってみると非常に簡単に済みます。

i-nameで認証

とりあえず、一度ログアウトして、登録したi-nameとパスワードを使ってログインしてみます。 ログインは、i-name,OpenIDどちらでもできます。OpenIDにi-nameを入れると、 @freeXRIのOpenID Providerに移動してパスワードの入力が求められます。 XRI対応のOpenIDのサイトでi-nameで認証を行うとここのページにリダイレクトされます。

取得したi-nameでOpenIDの認証をテストしてみます。以前紹介したPythonのOpenIDライブラリにデモサイトがあるので、そちらでテストできます。 http://openidenabled.com/python-openid/trunk/examples/consumer/
入力欄に、通常"http://"で始まるプロバイダが発行しているOpenIDを入力したり、yahoo.co.jpなどのプロバイダIDを入力するのですが、OpenID2.0に対応していればXRIにも対応しているので i-nameをそのまま入力できます。
上の例では、@KLab、=KLabTaro、@foo*bar、=foo:barなどです。"Begin"をクリックすると、@freeXRIでの認証画面にリダイレクトします。

"OpenID authentication succeeded; you authenticated as [登録したi-name]."

が表示されれば成功です。

i-nameを使って、認証をほかのプロバイダで行う

i-nameを使って、いつも利用しているプロバイダで認証するようにしてみます。 次に手順を示します。

  • @freeXRIにログイン
  • "Wizard..."ボタンをクリック
  • "I already have an OpenID. I want [登録したi-name] to point to my existing OpenID:"をチェックします
  • "My existing OpenID:"にあなたのOpenIDを入力します。yahoo.co.jpなどのプロバイダIDではなく、割り当てられているユーザのIDが必要です。
  • My OpenID server:の右端の"Auto-detect"のリンクをクリックすると、サーバのURLが入力されます。
  • "Okey setup my i-name"ボタンを押します。

先ほどのデモサイト(http://openidenabled.com/python-openid/trunk/examples/consumer/) で同じようにi-nameを入力すると、今度は、登録したOpenIDプロバイダの認証画面になります。

XRIの利用

XRIはOpenIDのために作られたものではなく、本来インターネット上のさまざまな情報を集約するために仕様が作られています。
http://www.inames.net/
http://www.xdi.org/
また、OpenIDとの関連など、以下のサイトなどが大変役に立ちます。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0805/23/news007.html



(セ)

klab_gijutsu2 at 12:56│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Blog内検索
Archives
このブログについて
DSASとは、KLab が構築し運用しているコンテンツサービス用のLinuxベースのインフラです。現在5ヶ所のデータセンタにて構築し、運用していますが、我々はDSASをより使いやすく、より安全に、そしてより省力で運用できることを目指して、日々改良に勤しんでいます。
このブログでは、そんな DSAS で使っている技術の紹介や、実験してみた結果の報告、トラブルに巻き込まれた時の経験談など、広く深く、色々な話題を織りまぜて紹介していきたいと思います。
最新コメント