2022年01月14日

KLabサーバーサイドキャンプを開催しました

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12/27 から年末年始をはさんだ5日間で、技術系インターン「KLabサーバーサイドキャンプ」を開催しました。 今春3月に第2回も企画しているので、 その宣伝も兼ねて開催報告をします。 (尚、エントリー最終締切日が1/24(月)に迫っているので興味を持って頂けた方はお早めにご応募ください)

キャンプの目的

このキャンプは、主にこれから就職活動を始める学生を対象にサーバーサイド開発を体験してもらい、今後の進路を考える上で参考にしてもらうことを目的としています。 そのため、Pythonでのある程度のプログラミング経験は前提としつつ、SQLやSSHなどを触ったことがない方でも参加できるように講義や課題を準備していました。

キャンプの内容

題材として、実際に遊べるリズムゲーム(音ゲー)を用意しています。

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このゲームにはユーザー登録機能と、複数人で同一曲を同時にプレイする機能があります。この2つの機能のために、参加者にはサーバーサイド・アプリケーションを実装してもらいます。

キャンプで利用する技術スタック

Codespaces

開発環境として GitHub Codespaces を利用しました。 Codespacesのおかげで、参加者の利用するOSやターミナル、SSH等に依存せずに、すぐに開発に取り掛かれる環境を用意できました。 初日はとりあえず環境を動かして軽く触るまでにする予定だったのですが、全くトラブルが起きなかったので2日目の講義の一部を急遽前倒しで実施することになったほどです。

Codespacesは現在のところ個人利用が限定ベータ版ですが、申し込みして有効になれば無料で利用できます。参加者はキャンプ終了後も自分のリポジトリでCodespaceを作り直して開発を続けることができます。

Python & FastAPI

言語はKLabのサーバーサイドでも使われている言語であるPythonを使いました。 一方で、フレームワークはKLabで使っているFlaskではなく、APIサーバーに特化したフレームワークとして FastAPI を選びました。 理由は、人気があり、とっつきやすいことです。特にType hintingを使って定義したデータモデルを使ってシリアライズとデシリアライズを自動でしてくれるので、複雑なことをしないのであればコントローラー部のコードがとても少なくて済みます。

MySQL

キャンプで一番体験してもらいたかった事がSQLを使った開発だったので、KLabが主に利用しているMySQLを使いました。 CREATE TABLE, INSERT, SELECT, UPDATE, DELETE 文などごく基本的なクエリの文法を講義で紹介し、参加者には自力でクエリを書いてもらいました。

また、講義ではインデックスやロックの必要性や適切に扱う難しさを紹介しました。実装が早かった参加者は、実際にそこまで挑戦されていました。サーバーサイド開発者が普段どういった問題を考え解決しているのか、少しでも伝わったら幸いです。

SQLAlchemy Core

SQLを読み書きする体験をしてもらいたかったので、ORMは使いませんでした。 しかしPythonからMySQLへ接続する低レベルのライブラリを直接使うのはさすがに問題があるので、SQL toolkitとして SQLALchemy の Core 部分だけを利用しました。

IPythonとmysql (シェル)

初めての使う技術を学びながら開発するためには、試行とフィードバックのサイクルを高速に回せるインタラクティブシェルが役に立ちます。 SQLを書くために mysql コマンドのシェルを、SQLAlchemyの使い方を調べるために ipython を使ってもらいました。

題材になったゲームについて

このキャンプのアイデアを持ちかけられたとき、「僕だけではショボいものしかできないから、ある程度見栄えのするゲームを作ってほしい」と返事していました。

すると、本当にゲーム開発者がそのために音ゲーを作成してくれました。さらにクリエイティブ部門も巻き込んで社内コンペが行われ、デザインやかわいいキャラクターまで作り込んでもらいました。関わってくださった皆様、本当にありがとうございます。

このゲーム単体で配布しても多くの人に楽しんでもらえそうなクオリティなのですが、残念ながらサーバーサイドとセットにならないと動かすことができません。このゲームは参加者だけの特典になります。

参加者の反響

参加者に書いていただいたBlog記事を紹介します。

また、キャンプ中の様子を #KLabServerSideCamp というハッシュタグをつけてツイートしてくれています。

感想

Codespacesの環境構築はいまいちベストプラクティスがわからずかなり試行錯誤しましたが、参加者が環境構築でつまづくことがなく、キャンプ終了後もCodespacesが利用できれば簡単に同じ環境を使えるので、採用して大正解でした。

音ゲーは本当によくできていて、音ゲーが好きな参加者が実装の間に(実装そっちのけで?)やりこんでくれていました。社内でたくさんの人を巻き込んで作ってもらったので、楽しんでもらえて良かったです。

あと、普段はSound Onlyでしかミーティングしてないので、インターン最終日の懇親会で、ビデオ通話で愛犬を見せびらかせたのが個人的に良かったです。

講義資料に足りない点があったり、APIを叩いて結果をprintするだけのテストコードにリクエストパラメータが1つ足りなかったりして、幾つかつまづきの原因を作ってしまったのが私の反省点です。 年末年始で忙しい中、一緒にサポートしてくれた開発者のメンバーはありがとうございました。

第2回について

冒頭で述べた通り、今春3月中旬ごろに第2回を計画しています。この記事や、参加者のBlog、ツイートを見て興味が湧いた方はぜひご応募ください。(エントリー最終締切日は、1/24(月)23:59までです)

第2回 応募ページ


@methane

songofacandy at 17:51│Comments(0)開発 

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DSASとは、KLab が構築し運用しているコンテンツサービス用のLinuxベースのインフラです。現在5ヶ所のデータセンタにて構築し、運用していますが、我々はDSASをより使いやすく、より安全に、そしてより省力で運用できることを目指して、日々改良に勤しんでいます。
このブログでは、そんな DSAS で使っている技術の紹介や、実験してみた結果の報告、トラブルに巻き込まれた時の経験談など、広く深く、色々な話題を織りまぜて紹介していきたいと思います。
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